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『たったひとりしかない自分を、
たった一度しかない一生を、
ほんとうに生かさなかったら
人間生まれてきたかいがないじゃないか』
栃木市出身の文豪、山本有三先生が残した言葉である。明るい豊かな社会の実現を理念とするJCは、常に新しい風を地域に吹き込み、積極的な変化を求めて邁進しています。しかし、私たちが幼いころ漫画などで夢見た21世紀とは程遠い現在、決して楽ではないこの時代に、どうして我々はJCを続けているのだろうか。私は難しく考えることはできませんが、自分は生まれてきたこの街にずっと住んでいたい。そのためにも仕事に家庭にJCに、真っ向から向かって、逃げることなく、前に歩んでいきたい。そして、この時この地に生まれて本当に良かった。生まれてきたかいがあったと思えるよう、ちょうど100年前にヘンリー・ギッセンバイヤー氏がJCの母体となる青年クラブを立ち上げた時の思いと一緒に。
4月、我々の住む広域地区にとって“合併”という変期が訪れます。しかし、ただ面積が増える・人口が増える、だけでは合併の意味がありません。我々に必要なのは新しい市での“結”(ゆい)であり、合併元年になる2010年は一つの市としての“結”の役目を青年会議所としても担わなければなりません。
新生栃木市の第一歩として市長選挙が行われます。新生栃木市は行政が単独で作るものではありません。市民一人ひとりが参画し、市民一体のもと作ることが重要であり、最もその意思表示ができる選挙は重要となります。我々栃木青年会議所としては、多くの市民の皆さんに選挙に参加していただくこと、新生栃木市は市民全員で作るということを理解していただくことを目的とする公開討論会を開催します。
2年連続開催の市民討議会は、新生栃木市となった場合、第1回開催時のまっさらな状態に戻ります。新生栃木市に過去2年の報告と、今後の活動について十分に検討を行い、新生栃木市と共催のシステム作りを模索します。合併による人口増加により、さらに声なき声(サイレントマジョリティー)を行政に活かせる市民討議会の年内開催を目指します。
また、栃木青年会議所も所属する市民活動センターを中心とした市民活動団体の“結”の拡大も必要となります。2002年にNPO団体や市民活動団体を集めた懇談会を実施しましたが、2010年も原点に戻り、まずはお互いを知ることから始めます。そしてその結果が、“協働のまち・栃木市”として機能することが望ましく、我々もその一員として、新生栃木市と共に歩んでいきたい。
栃木市のブランドってなんでしょう。ましてや、前記したとおり新生栃木市となった場合、ごく一部は知っているかもしれませんが、知らないものもあるかと思います。新生栃木市としての“売り”を研究し、ブランド力強化を目指します。
それは、新しくなった市役所の仕事では・・・と思われる方もいるかと思いますが、行政・企業・そして我々のような市民団体がスクラムを組んで作らなければならないと感じています。数年来各地商工会との交流をしてきた我々が、行政と一致団結して新生栃木市を盛り上げる。観光マップにしても、お土産マップにしても、地元に根付いたからこそできるものが必要であり、その製作過程において地元をもっと理解できるような活動を展開したい。
いまだ青年会議所を知らない方には、酒飲み集団や二代目のボンボンなどと、我々の評価は上がることはありません。我々の活動が評価される以前に、青年会議所だから・・・ということで、理解しようともしない方もいます。それはいたしかたの無いことかもしれませんが、我々の活動PRにも問題があるのではないでしょうか。広く多くの方にその活動を見ていただく、そして理解していただくことが重要になっています。素晴らしい事業を展開しているのだからこそ、一人ひとりが栃木青年会議所の広告塔となり、自信をもって活動していきたい。
公益法人制度改革により、2013年までに「公益法人」か「一般法人」の選択しなければならない今、後輩たちのためにも、この選択の方向付けをしなければなりません。もちろん、これには会員全員の理解と総会決議が必要となるわけですが、選択を後回しにするほど時間は長くありません。今回の制度改革では、組織の健全性、活動は公益性を重視しているか、正しい財源の使い方や会計処理を行っているのかが問われることになります。我々の活動は、いくつかの事業に関しては見直しが必要ですが、公益性の活動を数多くしていると思います。自分たちは「公益法人」で行くという自信(“結”果)を得るためにも2010年度中の方向付けと、早い段階での申請を目指し、そのシステム作りに貢献していきたい。
我々の信条の「修練」は、青年会議所の活動の中では特に必要なものだと考えます。ずっと行われてきた様々な研修事業を、我々は気づきを求めて望んで受けました。逆に望まなければそこにある気づきをわからないまま、青年会議所の卒業である40歳を迎えるはずです。今、研修に必要とされるのは「時代」です。今だからこそ必要な皆が欲する研修事業を今年も模索していき、そして真のJayceeとしての自覚と誇りを持ちたい。さらには我々の団体の特色である、異業種の集まり(“結”束力)ということを最大限に利用して、今後の活動の糧となるようにしたい。
数年来聞かれる悲惨な事件。犯罪の低年齢化や親の子育て放棄によるものが多く耳につきます。人の命やものの有り難味の薄れた現在。人類はその昔からずっと“もの”を生産することに喜びを感じてきました。我々も日々、“もの”を生産して生活をしています。そして、それを大事に扱ってくれないことはとても悲しいことです。
2010年度のこども未来会議は、ものづくり学校として、子供たちに親と一緒に“もの”を作ることを経験させる機会をあげたい。そして名前入りでみんなに見てもらえるように飾って、評価をしてあげたい。そこには、栃木市の協力、他団体の協力も必要になります。そして、我々には頼りになる先輩方がたくさんいます。そんな方々と協力して、“もの”を作ることから得られる喜びや、大事に扱ってくれる精神を養って頂きたい。
2009年の会員拡大は大いに成果を上げました。2010年は栃木青年会議所の特色である広域が、一つの市になることで更にその機会が増えます。すべての委員会・事業に当てはまりますが、栃木青年会議所が単独でやるのではなく、様々な団体を巻き込んで進めていくことが大事なことで、その過程において、我々の活動を広く知ってもらい、地域ごとの会員拡大活動ができるようになれば自ずとメンバーも増えます。もちろん一人ひとり拡大の意識を持って活動をして頂くことが大事です。
私がスローガンに上げた“結”(ゆい)は、助け合いの意味を持ちます。100年に一度の不景気と呼ばれるこの時期に相応しいと考えました。せっかく栃木青年会議所のメンバーとして出会ったのだから、お互いに切磋琢磨して助け合い、そして成長するためにも、この“結”(ゆい)が必要不可欠です。
そして、私の生涯青年会議所活動スローガンである「楽しくなければJCじゃない!」を芯に、すべてのことに楽しみ、きついことも苦しいことも、喜びや楽しみに変える努力を、2010年のメンバーと共にしていきます。